高体連空手道専門部で初めてのインターネット大会、形ＧＰ
大会において記念すべき第１号、一番最初に大会申込をしてく
れた賢明女子学院高等学校（兵庫県・姫路市）３年の森妃世さ
んに大会参加に向けた意気込みなどを伺いました。


　空手を習い始めて十数年経ちますが、仲間と共に練習ができ
ることや試合に出場できることが当たり前ではなかったという
ことに、高校三年生になった今、改めて気づかされました。二
年前、高校一年生の時に見た、インターハイという大舞台で活
躍されている先輩方の姿を鮮明に覚えています。

　それからはインターハイ出場という目標を掲げ、日々練習に
励んできました。それだけに「中止」という二文字を見た時、
何も考えられなくなりました。これからどうすれば良いのか分
からず、途方に暮れました。空手道だけでなく他競技でも悔し
い思いをしている選手がたくさんいることを知り、さらに胸が
痛みました。

　そんな中、今大会のことを
耳にし、嬉しく思い、即座に
参加を決定しました。時には
犠牲も払いながら、個々の目
標に向かって精進してきた選
手の悔しい気持ちが消えるこ
とはありませんが、私たちに
できることはあります。不安、
焦りなどの複雑な思いを抱え
ながら、私達は空手ができる
幸せを感じました。




　いつまでも立ち止まっている訳にはいかない、ここで幼い頃
からお世話になっている道場の方々への感謝の気持ちを示さな
ければならない、そんな思いを抱きました。選手達が今までの
努力を無駄にすることなく発揮することができる機会になると
確信しています。

　今大会への参加にあたり、今までの練習の成果はもちろん、
支えてくださったすべての方々への感謝の気持ちを形で表現で
きたらと思います。最後になりましたが、このような機会を準
備してくださいました関係者の方々に、この場をお借りして感
謝申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　賢明女子学院高等学校 森 妃世


ご協力を頂きました賢明女子学院高等学校、森 妃世さん、
能瀬先生、誠にありがとうございました。